さて。
それから数日が過ぎ、いつものように現場仕事でコントのように吹き出る汗をぬぐっていると
♪西部警察エンディングテーマ(携帯の着信音)
が高らかに鳴り響いた。
「もしもし?」
「あー、福冨さんですか?クロネコヤマトと申します。」
「はいはい。」
「あのー・・・・東京からお荷物が届いてるんですが・・・」
「届きましたか。」
「お宅に配達に伺いたいんですが、おうちに荷降ろし手伝っていただける方いらっしゃいますか?」
「そんなに重いの?」
「とてつもなく重いです。」
「残念だが、我が家には年老いたばあちゃんと、腰をいわした親父とお袋しかいねえな。」
西部警察の石原裕次郎みたいに言ってみる。
「どうしましょう・・・?」華麗にスルー。
なんだ、持ち上げれないのか。しょうがねえなー。
「うん、じゃあ仕事の帰りに寄るわ」
「ではお待ちしております。」
てな会話があって、仕事終わってから集配センターに寄ってみた。
「荷物受け取りに来たんですが」
「ああ、ではお手伝いします。車、こっちに回していただけますか?」
車を回すとそこには、仕分けカゴを独占している木箱があったりして・・・ww
よっこらせと持ち上げるが、2人のせいか楽勝で持ち上がる。
んだよ、持てるんじゃねえの?これってば。
などと多少余裕で家に到着。
さて。
運ぶとするか。
んぎょー!!
旋盤のときを思い出しながら、勢いで持ち上げた。
ぎぎぎぎ・・・どりゃー!!
・・・が、しかし・・・
その次の瞬間、力が抜けてへたりこんでしまった。
ふにゃふにゃ・・・・・
いやはや、想像以上。
完全にナメ切っていた。
まさかプラス10キロがこんなに腰に響くとは・・・
そして頭をよぎる一抹の不安。
「どうやって2階に持ち上げるんだ?」
そうなのですよ。
階段まで10m。
そこまで引きずるのに10分を費やし、滑車の下にたどり着いたのはいいが、すでにへとへと。
滑車にロープをかけて持ち上げてみる。
・・・・・。
いや、無理だわ。
ぜっっっったい無理だから。