とんでもない代物 Abu Ambassadeur RECORD 5000

トップの画像ですが・・・。
↓これ!



これ、実はとんでもない代物です。

魚のロゴで「RECORD」
そして「大使」を意味するAmbassadeur
左のエンブレムはスウェーデン王室御用達の印

No.5000
A.B.ULFABLIKEN−SVANGSTA
SWEDENと書いてあります。
スプールの色はねずみ色。
芯の部分だけです。
スタードラグも赤です。初期はシルバー。
ということで、初代じゃないことがわかります。中期になるのかな?
はい。
フットナンバーが刻印されていません。
フットナンバーが刻印され始めた時期は
1954年ごろだといわれています。
ということで・・・。

各所にオイル注入用の穴が開いているのがわかります。

もらいものなので、何処までオリジナルかわからないんですが・・・^^;

大体1954年頃のものに間違いないと思います。

この頃はまだアブ・ガルシアではなく、A.B.ウルファブリケン社。本拠地もスウェーデンです。

そもそもこの会社、wikipediaによると、

創業当初は懐中時計と電話度数計の製造会社であった。
1926年にタクシーメーター「Record」の販売を開始した。
1934年にカール=アウグストが死去すると、息子であるイエテ(Gote Borgstrom)が事業を引き継いだ。
その後「Record」の販売は好調であったが、1939年に第二次世界大戦が始まると自動車の交通は規制され、タクシーメーターの需要も尽きてしまった。
そこで元来の釣り好きであったイエテは、それを商売にしようと考えた。
そして、1941年に同社初のベイトキャスティングリールであり、かつてのタクシーメーターと同じ名前である「Record」の販売を開始した。
1952年には、現在でもアブの看板商品であり続けており、「大使」を意味するアンバサダーのシリーズ最初期モデル「No.5000」が発売された。

となっています。
まあ大体の欧米の釣具メーカーは、なにかしら戦争と係わり合いがある。
アメリカの釣具メーカーも、その初期は鉄砲作ってたり、創業者が釣り好きの軍の偉いさんだったりするんですな。
共通点は「釣り好き」なこと。

そしてこれはその52年に販売されたシリーズのマイナーチェンジ版というところになります。

傷はかなり入ってますが、道具としては全然現役で使えてます。
回転もとてもスムーズです。50年前のものだけど、バリバリです。

宝物ですなー。